教育立国
当たり前のことから始めよう。日本は、採掘して売りさえすれば外貨を得られるような、資源を持たない国である。元来、火山活動が活発なわが国は鉱物資源の豊富な国であったが、経済・産業構造の転換によりその多くがコスト的にペイしない状況となった。特に現代において極めて重要な資源である、石油がほとんど算出しないということが、日本が加工貿易の道を歩むことを決定付けた。
石油のほぼ100%、食料の約60%を輸入に頼っている日本は、海外からの輸入がなくなると忽ちのうちに生活難に陥るということになる。特に石油は重要で、石油がなければ肥料も作れないし、トラクターも動かせず、食料の供給も困難になってしまうのである。
その日本で日本人が豊かな生活が送れるのは、言うまでもなく外国から資源を輸入し、それを原材料にして製品・半製品を作り、輸出しているからにほかならない。これを可能にしているのは、「日本人が作った製品が外国に売れる」という現実である。売れなければ忽ち日本人は飢える。
それをもたらしているのは、人であり、組織であり、技術や知識や思想の集積であり、安定した政治体制であるが、決定的に重要なのは人である。わが国がどういった方針で“人づくり”をすればよいのかを考えることが日本の将来像を考えることなのである。
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